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親から認められぬ子供 自分の価値が分からない(産経新聞)

【虐待はどんな傷を残すのか】(1)

 「僕のこと、ふつうに見えますか」

 長身で色白の青年は、統合失調症による精神障害者手帳を持っていた。さいたま市のカラオケ店員、山口拓也さん(19)=仮名。小学5年のときに実母(45)が再婚、継父(43)から身体的虐待を受け、市内の児童養護施設で育った。

 「夕食を食べるのが遅かったので、テーブルに時計を置かれ、30分以内に食べないと殴られた。猫背や、つめをかむ癖も『直せ』といって殴られた。1発、2発ではなく、のしかかられて腕を押さえつけられ、顔だけを殴られたり、木の棒で頭を殴られたりした」

 継父は「大きくなれ」といって食事を吐くまで食べさせた。食べきれず吐き出すと、吐いた物を再び食べさせられた。コンクリート製のベランダで深夜まで正座させられ、生卵5、6個の一気飲みを強いられた。

 中学1年のとき、木刀を手に追いかけられた。裸足(はだし)で外へ逃げたら偶然、家庭科の女の先生に会った。「親に裸足で走れといわれた」とごまかしたが、先生は自宅を見に来てくれ、警察を通じて児童相談所へ通報が行った。

 「施設へ入ったら、不眠と幻聴が始まった。ひそひそ話が聞こえ、幻覚が見えた。情緒不安定のため県立高校を2年で中退し、定時制に入り直したけれど続かなかった。今も通院中で薬を6種類飲んでいます」

 ■「男なら捨てていた」

 東京都内に住むゲームショップ店員、南裕子さん(27)=同=は男物のカーキ色のジャケットとジーンズ姿で現れた。髪は短めで化粧気もない。女性であるが、心がそうではいられないという。

 幼いころ、「教育ママ」だった実母(51)から身体的、心理的虐待を受けた。習い事がうまくできないと「なぜできないの!」と叩(たた)かれ、振る舞いや言葉遣いが意に沿わないと平手打ちされた。「欧米のしつけ」と定規で手の甲を叩かれ、かっとなると包丁が飛んできた。

 「口答えするとさらに叱(しか)られ、黙り込むと叱られ、泣いても叱られ、どうしていいか分からずパニックになった。いつもびくびくして、自分からは何もやらなくなった。暗い子供というより、人形のようだった」

 母は男の子がきらいだった。「あんたが女の子だから育ててるんだから」「男だったら捨てていた」と何度も聞かされた。

 「男だったら捨てられる…。この恐怖は幼心にとても重たいものだった。私は『女の子』になろうと努力した。人形遊びやおままごとをやってみせ、好きではない色の洋服を着た」

 専門学校を出て、22歳で初めて母と離れて暮らし、解放されたと感じた。服装を自由に選ぶようになると男装を始めていたという。

 「親から認められないことほど子供を苦しめることはないと思う。自分の存在価値をどこに置けばいいか分からず、自己の確立が遅れてしまう。傷は大人になっても影響が続くのです」

 ■「いまさら何を心配」

 大正大学の玉井邦夫教授(50)=臨床心理学=は「交通事故やいじめ、大災害などさまざまなトラウマ(心的外傷)の中でも、虐待は最も深い傷を残す」と指摘し、こう続けた。

 「虐待と一口に言っても身体的虐待とネグレクト(育児放棄)、心理的虐待、性的虐待では影響は異なり、一人の子供の中で複合している。回復は時間を要し、また個別性が非常に高いため一人一人に適切な対応が求められる」

 児童虐待として認知される件数は年間4万件を超え、増え続けている。国の統計がある平成2〜20年度の19年間の累計は31万7767件。一人の子供が何度か認知された重複もあるが、虐待経験を持つ若い世代が把握されただけでも数十万人、今も社会の中で暮らしていることになる。

 精神障害に苦しむ山口さんは昨春、施設を出てアパートで独り暮らしを始めた。継父と実母は同じ埼玉県内にいる。夫に逆らえず一緒になって虐待していた母親は先週、訪ねてきて洗濯用の洗剤と現金3千円を置いていった。

 「様子を見に来たのだろうが、いまさら何を心配してんのと思った。両親に対しては『無』ですね。どーでもいいとすら感じない。まったく意識していない。たぶん死んでも何も感じないと思う」

 虐待は子供にどんな「傷」を残すのか。傷を癒やすため社会にできることは何か。4月に連載した「なぜわが子を傷つけるのか」では親の視点から考えた。第2部として、今度は子供たちの側から考えてみたい。

 ●体験や意見をお聞かせください

【あて先】news@sankei.co.jp

(都道府県や国名、年齢、性別をお書きください)

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